一緒にいられる、今だからこそ

子どもって不思議。
いつかは親から離れ、
生きていく道のり。
なのに、こんなに甘えてる。

お守りとかぬいぐるみとか、
両手いっぱいでもまだ足りない。
顔を上げれば、
「お母さんお父さんと一緒がいい」

それってキリがないようで、
じつは期間限定だったりする。
あと数年たてば、
この子だって違うものを見始めるんだ。

だからというわけじゃないけれど。
親バカだって言われても、
親しかバカになってあげられない時もある。

子どもへの愛情は、
『夜に降る雨』みたいなもの。
眠っているあいだに大地を潤し、
明日の種を芽吹かせる。

子どもへの愛情は、
子どもの深いところに降り注ぎ、
親がいない世界で生きていく力を養う。

お守りやぬいぐるみ。
「一緒にいたい」その気持ち。

一緒にいられる今だからこそ。
子どもが自信を持てるように、
この子の自信を奪わないように、
愛情を降り注ぐ。

でも、もし気をつけることがあるとしたら。
ぬいぐるみなど、
キャラクターものは避けたほうがいいかも。

かわいいし魅力的だし、
子どもはついつい欲しがる。
だけど好きなキャラクターだからと、
次から次に飛びついてしまうこともある。

それだと、なかなか子どもの力になりにくい。
次から次に頼ってしまうからこそ、
キャラクターものはちょっとだけ気をつけてみる。

子どもへの愛情。
一緒にいられる、
今だからこその愛情。

夜に降る雨は、
優しく人知れず。
けれど確かに世界を守る。

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