動物が好き!
じゃあ何をしてあげよう?
子どもの「好き」に応えたい。
図鑑? 動物園?
もちろん、それはそれで最高。
でももう少し深めたいなら、
こんなふうにします。
動物と人を、
関係のあるものとして結び合わせる。
例えば、アフリカゾウ。
人間がやっと曲げられるような枝。
ゾウの鼻は同じ枝を簡単に折ってしまえる。
でも、強いだけじゃない。
私たちが手と手を握り合わせ、
好きという気持ちを伝えるように、
ゾウは鼻と鼻をつなぎあう。
私たちってお風呂が好き。
でも、ゾウはもっと好きみたい。
ゾウは一日に2回も水浴びをする。
水浴びが足らないと病気になることだって。
こんなふうに、
人とゾウを結び合わせる。
まるで、自分とゾウが友だちみたいに。
人であること。
人間として生きていること。
動物をのぞき込むば、
「わたし」自身の姿が見えてくる。
動物を学ぶのって、
動物を知ることだけじゃない。
人間とはなにかを知るために、
動物を知る。
人と動物を結び合わせてみる。
ほんのちょっと心を向ければ、
この子の『動物好き』に深みが出てきます。