ゆっくり育つこと、ゆっくり育てること

子育てに正解はない。
そう言われても、
むしろ言われるほどに、
ちょっぴり不安になる。

背負いすぎてるのかな。
私が育てなくちゃって、
肩に力が入ってる?
でも、立派に育ててあげたいし。

子どもがゆっくり大人になるように、
私たちもゆっくり親になっていく。
あわてて走ると転んでしまいそうな道のりだから、
むしろ両腕振って歩いていこう。

例えば、遠い遠い場所に行く時。
走って行こうとすると途中で挫折する。
でも歩いていけば時間はかかるけども、
必ず目的地にたどり着ける。

ゆっくり行くこと、
歩いていくこと。
それが、いちばん確かな方法。

これができなかった。
こうしなければいけなかったのに。
そんなふうに自分を責めることはない。
一つひとつが「わたし」とこの子で進む時間。

間違いながら子育てをしていくことは、
間違いじゃない。

ここからどうしていこうか。
どんな楽しさうれしさを見つけよう。
親がそういう気持ちでいれば、
それはなによりの教育になるだろう。

ゆっくりいい親になる。
ゆっくり育つことのありようを、
今日もこの子が教えてくれる。

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