聴く力は、静けさの中に

さわいだり、
はしゃいだっていい。
友だちと大声で歌ったって。

でも、聞く力も育てたい。
人の話を聞けるだけじゃなくて、
風の音や鳥の声。
ささやかな、
けれど感性を呼び起こすような小さな音。

どうやったら、
そんな聴く力を育てられるだろう。

静けさをつくります。

聴く力を育てるために必要なのは、
音ではなく静けさ。

耳を使わせるような音よりも、
耳を使いたくなる静けさ。

テレビを消して、
音楽もお休み。
おしゃべりは「しぃー」…。

例えば夕飯の前や眠る前、
一本のろうそくに火を灯す。
自然と耳が澄んでくるような、
そんな静かな時間をつくります。

特に子どもが小さければ小さいほど、
静かな環境をつくってあげる。
音でもなんでも強すぎる刺激は、
子どもの感覚を鈍くすることもあるから。

静かな安心できる環境で、
子どもに話す話を聞く。
親子の信頼感も自然と強くなります。

静けさの中で育つのは、
聴くことのよろこび。
今ここにある、
やわらかな音の体験。

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