足し算のこの式、
なにか変かも?
見慣れた式と違う。
○ + ○ = ○じゃない。
どうしてだろう?
このやり方だと、
子どもの内面を育てられるから。
○ = ○ + ○
だと、計算の中にこんな意識がある。
私はもう持っている。
満たされている。
みんなに分け与えよう。
ほらね、
私とみんなは同じになる。
そんな、豊かな意識。
それに ○ = ○ + ○ だったら、
多様に考えられる。
8 = 5 + 3
8 = 4 + 4
8 = 1 + 1 + 3 + 3
答えは一つじゃない。
それって、子どもには救いにすらなる。
もしも、
4 + 4 = ○ だったら答えは8しか許されない。
でも、
8 = ○ + ○ だったら、
どんな数を最初に書いても間違いじゃない。
自分がしたことを自分で正解に変えられる。
そこには、算数を超えた学びがある。
算数はただの計算じゃない。
答えだけが大事なんじゃない。
算数は道徳になれる。
だからこそ、
最初に触れる計算(道徳)は、
命の流れに沿ったものでありたい。
子どもはただ素直に、
人であることを喜びたいから。